標的〈まと〉
これ以上は聞けない気がして俺は自分の席に戻った。


何故佐川がいきなり?全く検討がつかない…。

俺は佐川と特に仲間でもないが喧嘩もしたことないしお互いに嫌な存在でもない…。

本当に予想困難でパニックになりそうだった。

後ろに気配を感じて振り返るとまた青山だった。

『田中君、許してくれないんだ。でも飯島君にはたくさん友達居るからいいじゃないか』
鳥肌が立った。

言い様のない不安の意味を知りたかった。



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