標的〈まと〉
俺はこんな奴らに屈しない。

絶対に青山みたいにはならない。

そう思った途端身体の痛みが怒りに変わり自分自身を奮い起たせた

『くっそ!佐川てめぇ、ふざけんなよ、田中を何故ヤったと聞いてんだろうが!!』

飛び起きた俺は佐川の顔面に頭突きを食らわせ腹部に拳を沈めた。

『ウウッ…』

佐川が鼻と腹を抑え倒れ込んだ。

『おい、飯島!』

振り向いた瞬間激しい頭痛と一緒に目の前が暗くなった。



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