標的〈まと〉
『なっ?逃げ出したろ?』


一斉にに笑い声が聞こえた。

楽しそうに笑う声を聞いていると、昨日まで自分がそこに居た事が嘘みたいだった…。


これがイジメってやつなんだとようやく分かった。

ポケットから2つの紙くずを出して広げた。

そこに書かれた文字。
《消えちゃって》
《学校に来るな》

俺は紙を丸めて窓から外へ投げた。

佐川と話さなきゃ、解決しない…。



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