標的〈まと〉
翌朝、少しビクビクしながら教室のドアを開けた。

あいつらが居ない。

安心した僕は窓際の自分の席へと座った。


あいつらのことだ、夜通し遊んでどうせサボりに違いない。

どっちにしても今日はイジメられることを心配しなくていいんだ。


HRの5分前…。


携帯が鳴った。佐川からだ。

慌ててベランダに行き電話に出たんだ。


勿論携帯は持ち込み禁止だからバレないように座り込んで…。



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