標的〈まと〉

ついこの間まで僕を馬鹿にして人間扱いしなかった奴らが今、僕の言いなりになる…こんな優越感を初めて味わったよ。

もう僕に怖いモノはない。

飯島はきっとまだまだ僕を楽しませてくれるはずだ。

自分の正義を貫くために必死になるだろう。

それでいいさ。

引きずり落として惨めさを噛みしめるといい。

そう…。

僕がされたようにね。