標的〈まと〉
翌朝、飯島は学校に来ていた。

その根性がいつまで続くか見物だね。


僕は今阻むモノがなくなってもう一つ欲し手に入れたくなってしまった。

川上真由。

入学式の日に彼女に恋をしたんだ。

同じクラスだと分かった時、天にも昇る気持ちだった。

話せる事を楽しみにしていた。

…佐川と席が隣になった事、飯島と真由が隣席になってしまった事。

ここから全てが狂ったんだ。
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