標的〈まと〉

『てめえ、覚えてろよ!分かってんだろうな?昨日の事チクりやがって!!2週間後楽しみにしてろ』

僕が言い返す暇なんてなかった。


言ったところで何も信じてはくれないだろう。

僕はきっと今まで以上にひどい事をされるに違いない…。


嫌な汗が背中を流れて鳥肌がたった。


きっと誰にもこの気持ちは分からない。


僕はもう死んでしまいたかった。



ふと前を見るとクラスメイトの飯島がふざけて笑っている。



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