標的〈まと〉
僕の中で真由はもう僕だけのモノなんだ。

だから不意にこんな行動を取られるとかなり不愉快でならない。

(真由、君はもう飯島じゃなく僕を見なくちゃならないんだ。僕を苛々させないでほしい)

そう心の中で言ってみても真由の耳に届くはずもなく、どんどん進んで行く。


飯島の後ろ姿が視界に入り真由が走り寄る。


僕の身体は熱くなり飯島への嫉妬が激しさを増していく…。


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