標的〈まと〉
メールが届いたらしく佐川は携帯を素早く見ると、すぐに僕の方を見た。


目が合った途端、軽く頷きすぐに視線を反らした。


大分、素直になっているらしいな。


もう僕がビクビクする理由は何1つなくなったようだ。

すでに僕の頭の中ではシナリオが出来ている。


後は主役の飯島とマドンナの真由が筋書き通りに動くだけだ。

楽しみで仕方ないが、その前に佐川達を完全に操らなければ…。



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