標的〈まと〉
『青山君…、昼休み少し話し聞きたいんだけどいい?』

心臓が止まるかと思ったよ。まさか真由から僕に話したいなんて予想もしてない。

『分かった。じゃ屋上で』

心臓のバクバクが真由に聞こえたかもしれない。

頭の中でシュミレーションを繰り返していて、全く気配すら感じずにいた。
 
しかし…真由が僕に聞きたい事?見当がつかない。

まあいい。
昼休みには分かるのだから。


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