標的〈まと〉
ようやく昼休みに入った。

僕が屋上へ上がると真由はもう待っていた。
 
『青山君ごめんね、呼び出したりして』

申し訳なさそうな顔で僕を見つめる真由…。
『聞きたい事って?答えられる事は答えるね』

真由は一呼吸おいて僕の目を見て話しだした。 
 
『ね、青山君…。何故イジメにあったのかな?私、今すごく気がかりな事あって、どうしても飯島君を助けたいの…』
 
 
 

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