標的〈まと〉
『普通?ふざけんな。最初から普通なんて存在しねよ。前からお前が気に入らないのが理由。』

ここで引き下がる訳にはいかない。

『誤解があるなら、ちゃんと話したい。本当の事言ってくれないか?俺が何かしたなら謝るよ。頼むよ』

佐川は全く動じない。
 
『いい加減にしろよ!何も話しなんてねぇよ。ぶっ殺されてぇのか?』

俺はそれでもしつこく話し続けた。
 
 
『俺にはイジメに合う理由が分からないんだ。』
 
 
< 77 / 80 >

この作品をシェア

pagetop