標的〈まと〉
佐川は怒りに任せて俺の肩を殴った。
 
 

『いいか?俺は何も変わらないしやりたいようにするだけ。たまたま今はお前が気に入らない。分かったか?』
 
 
佐川はそれだけ言うとドアの中へ消えて行った。

どうやら意気込みとは逆で対した事出来なかった。

明日…学校でもう一度佐川と話そう。

何度でも何度でも話そう。
 
 

佐川が根負けする日まで。


 
 
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