逢いたくて



「すまんかった・・・。」


先に口を開いたのは龍馬だった。


「すまん。」


もう一度謝る龍馬。


「アタシこそ、ごめん。ちょっと言い過ぎた。」

「もっとおまんを女として見ていればよかった。」


「もっとおまんの気持ちを考えておればよかった。」




龍馬はアタシの額にキスを落とした。



「ごめん、アタシこそごめん。龍馬は自由な人だと知っていたのに。嫉妬なんてして。」

「わしが悪かった。」

「ううん・・アタシこそ悪かったよ。」



アタシは龍馬の頬に手を当てた。


「これからはちゃんと話して欲しい。どんなことでも話して欲しい。」

「あぁ・・・わかった。」

「アタシは龍馬と付き合っているんだよね?」

「あぁ、おまんはわしの女じゃ。」

「江戸に行って浮気・・しないでよ。」

「もちろんじゃ。おまんもわしがおらん間、浮気するなよ。」

「うん、当たり前。」



龍馬はアタシの唇にキスを落とす。



「気をつけて龍馬。」

「あぁ。」

「無事に帰ってきて。」

「あぁ。」




もう一度キスが落とされた。





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