逢いたくて



「っぅく・・・・。」


結局来たのはいつもの丘。



「ぅぇぇ・・・・。」


目に溢れる涙を拭きながら声を漏らす。


「やだぁ・・・髪なんてもう結わない!!」


せっかく結った髪をぐしゃぐしゃにしようと手を髪に伸ばす。



「ここにいたんか!!!」


龍馬の声が聞こえた。


「龍馬ぁ・・・?」

「なんじゃ!どうした!」


涙を浮かべたアタシを見て驚く龍馬。


「みんなが笑う・・・。」

「笑う?何を?」

「アタシが髪を結ったら変なんだって。」


ぐしっと涙を拭い俯くアタシ。



「なんじゃぁ・・・よく見せてみぃ。」


アタシの正面に座り込み顔を覗く龍馬。


「ヤダっ!!変だもん!龍馬に笑われたくない・・・。」

「こらっ!暴れるな!」

「ヤダヤダヤダ!!見ないで!」

「あぶっ!!暴れるな・・・!!!」


見られたくないアタシと見ようとする龍馬の格闘。



「わぁっ!あぶな・・・っっ!!」

「きゃぁっ!!!」







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