月と太陽とオオカミとクロネコ
「ウサギ……俺、もうダメかも……」
昨日は一日中悶々(もんもん)として、助けを求めて来たらしいオオカミは、ずっとションボリしてる。
だけど、もう何回目か分からないそのセリフを聞いていると、なんだかどうでも良くなってきた。
いっそこの後頭部を思いっ切り蹴ってしまいたい。
「もぅっ! 自分でもう一回当たって砕けてくれば良いじゃんっ!」
多分、両想いだから。クロちゃんに自覚は無さそうだけど。
玄関に向かってオオカミの背中を押しながら、親友と幼馴染みが幸せになったらいいな、なんて考える。
そしたら三人で遊ぶのが気まずくなるかな? とか。
それから、私にも素敵な人が、オオカミみたいな脳天気な太陽じゃなくて、優しい月みたいな人ができたら良いな……そしたら、四人で遊びに行こう、とか。
end。
昨日は一日中悶々(もんもん)として、助けを求めて来たらしいオオカミは、ずっとションボリしてる。
だけど、もう何回目か分からないそのセリフを聞いていると、なんだかどうでも良くなってきた。
いっそこの後頭部を思いっ切り蹴ってしまいたい。
「もぅっ! 自分でもう一回当たって砕けてくれば良いじゃんっ!」
多分、両想いだから。クロちゃんに自覚は無さそうだけど。
玄関に向かってオオカミの背中を押しながら、親友と幼馴染みが幸せになったらいいな、なんて考える。
そしたら三人で遊ぶのが気まずくなるかな? とか。
それから、私にも素敵な人が、オオカミみたいな脳天気な太陽じゃなくて、優しい月みたいな人ができたら良いな……そしたら、四人で遊びに行こう、とか。
end。