トリックス☆スターズ
シンナバーはあたしの方に振り返り、ビシッと真っ直ぐあたしを指差した。

『あ、あたしは…』

「ほぅらね?喜んじゃいないんだよッ!だっておチビはスフェーンの事が大嫌いだからッ!
 あたしはあたしの事より、ずっと嬉しかったのにッ!」

スフェーンが魔法学校で一番になったっ事は知ってた、でもその時全然嬉しいとは思わなかった。
余計に力が付いちゃったって困ったとしか思わなかったよ。

シンナバーはスフェーンの方へまた振り返り、尚も話を続けた。

「昨日様子が変わったスフェーンを見て、おチビと何かあったのはすぐわかった
 正直言ってあたしは今までで一番うれしかったよ、だってこれでスフェーンがおチビを追いかけるのをやめるんだって思ったからね」

シンナバーは両手をスフェーンの両肩に置いて悲しそうな顔をした。

「それなのにスフェーンはそれでも、おチビたんおチビたん言ってッ!
 あんたがいくら好きでも、おチビには大迷惑だって事がまだ分かんないの!?」

「わかってる…わかってるんだけど…あたし」

「わかってないッ!今日までずっとスフェーンに憧れて来たけど、余りの情けなさに心底呆れた
 フラれただけで死にたいって?バッカじゃないのッ!?
 そんなに死にたいって言うんなら、あたしが一緒に死んであげる」

「シンナバー…?あなた」

「だってスフェーンがいない世界で生きていてもしょうがないから…
 ずっとあなたが好きでした、今までもこれからも」

うっわぁーーーーッ!このタイミングで告ったのかーッ!?告ったと言うのかーーーッ!?
背景に汚物が映りこんで、花補正も効果がなさそうですけどーーーッ!?
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