トリックス☆スターズ
『いい考えですがそれはダメです』
「なんでだ?帰還出来た者が過去に一人もいないんだろ?
絶望的な事が起こるってリーダーが今言ったじゃないか
なら犠牲は少ないほうがいい」
『ならこういう二択ならいいですよ?
今わたし達全員がここから撤退すれば犠牲を0にする事は出来ます
全員撤退するか全員残るか』
「なんだと?このオレが撤退する訳ない」
『ならわたし達も同じって事です、ルビーさんもやる気みたいですからね』
「うむぅ・・わかった」
ラピスにはこう言ったが、わたしには絶対的な自信があった。
それはラピスが居る事とは関係なく、自分の力に自信があったからだ。
わたしやルビーは組合のランクこそは低いが、他のメジャーなクラスに負けない力があると心底思っている。
例えば、わたしの科学魔導士のクラスは太古から存在している精霊魔法使いとは同じカテゴリーにも入る。
そしてわたしはどんな精霊魔法使いにも負けた事がない、と言うよりは勝負にならない。
また、ルビーの小細工魔法士は召喚士とカテゴリー的には近い点があり、彼女も同様に負けた事はないと言っていた。
その時、遠くで地鳴りが起こり、追って地響きがやって来た。
地響きで屋根の隙間からは、10年分の埃がサーっという音を立て落ちている。
「うぁっと・・なんだ!?まだ日は沈んでないぞ?」
『ルビーさんが散歩してるんですよ』
「こ…これが散歩だと?」
今日のルビーはいつもより一段とやる気満々らしい。
この仕事に成功すれば組合もわたし達の実力を評価してくれるだろう。
詰まる所わたしの目的はこれだ、難易度の低い地味な仕事で時間をかけてランクを上げるなどない。
以前わたしが賞金首を狩っていたのもその為だった、だが案外と評価は上がらなかった。
それどころか、勝って当然の仕事ばかりしている小心者と陰口さえ叩かれた。
ならば正規の仕事で実績を上げてやろうじゃないかという事だ。
別に認めてもらえなくてもいいのだけど、勝手な事を言う仲間に少し腹立たしかった。
「なんでだ?帰還出来た者が過去に一人もいないんだろ?
絶望的な事が起こるってリーダーが今言ったじゃないか
なら犠牲は少ないほうがいい」
『ならこういう二択ならいいですよ?
今わたし達全員がここから撤退すれば犠牲を0にする事は出来ます
全員撤退するか全員残るか』
「なんだと?このオレが撤退する訳ない」
『ならわたし達も同じって事です、ルビーさんもやる気みたいですからね』
「うむぅ・・わかった」
ラピスにはこう言ったが、わたしには絶対的な自信があった。
それはラピスが居る事とは関係なく、自分の力に自信があったからだ。
わたしやルビーは組合のランクこそは低いが、他のメジャーなクラスに負けない力があると心底思っている。
例えば、わたしの科学魔導士のクラスは太古から存在している精霊魔法使いとは同じカテゴリーにも入る。
そしてわたしはどんな精霊魔法使いにも負けた事がない、と言うよりは勝負にならない。
また、ルビーの小細工魔法士は召喚士とカテゴリー的には近い点があり、彼女も同様に負けた事はないと言っていた。
その時、遠くで地鳴りが起こり、追って地響きがやって来た。
地響きで屋根の隙間からは、10年分の埃がサーっという音を立て落ちている。
「うぁっと・・なんだ!?まだ日は沈んでないぞ?」
『ルビーさんが散歩してるんですよ』
「こ…これが散歩だと?」
今日のルビーはいつもより一段とやる気満々らしい。
この仕事に成功すれば組合もわたし達の実力を評価してくれるだろう。
詰まる所わたしの目的はこれだ、難易度の低い地味な仕事で時間をかけてランクを上げるなどない。
以前わたしが賞金首を狩っていたのもその為だった、だが案外と評価は上がらなかった。
それどころか、勝って当然の仕事ばかりしている小心者と陰口さえ叩かれた。
ならば正規の仕事で実績を上げてやろうじゃないかという事だ。
別に認めてもらえなくてもいいのだけど、勝手な事を言う仲間に少し腹立たしかった。