トリックス☆スターズ
食事を摂った後、夜に備えて準備を整えると、ほんの少しだけ仮眠を取った。
「そろそろ日が傾いてきたな」
そのラピスの声でわたしは目が覚めた。
窓の外は夕日のせいなのかやけに真っ赤だ。
わたしは隣でまだ寝ているルビーを起こすと、いつ何が起こっても即反応出来る様に徐々に気を引き締めて行った。
「まずは様子を見るんだったな
今のうちに外に出ておくか?
ここが安全なのかもわからんし」
『様子はここから見ましょう
多分どこに居ても安全ではないでしょう』
「まぁ、そうか生還率0だしな
だが灯りもなく真っ暗でここから見えるのか?」
『それはルビーさんが、色々と準備をして来たと思いますので大丈夫でしょう』
「うむ、あたしに抜かりはないぞよ」
まだ少し眠そうな声でルビーが言った。
「大分薄暗くなってきたな」
『ルビーさんそろそろお願いしますね』
「ほぃ来た」
ルビーがくるくるっと回転し、両手を左右に広げ膝を少し曲げてキメのポーズを決めると、街の消えた街灯に次々と灯りが灯った。
誰も居ないこの街が、まるで栄えた街の様に見える。
「すげーな、これが小細工魔法って奴か?
魔法使うのにくるくる回るのも初めて見たぜ」
『ルビーさんが回ったのは魔法とは全然関係ないんですよ
ただカッコ付けてみただけで』
「なんだ、そうなのか」
「こらッ!
せっかく小細工魔法士のプロモーションしてたのに台無しにするなッ!」
「そろそろ日が傾いてきたな」
そのラピスの声でわたしは目が覚めた。
窓の外は夕日のせいなのかやけに真っ赤だ。
わたしは隣でまだ寝ているルビーを起こすと、いつ何が起こっても即反応出来る様に徐々に気を引き締めて行った。
「まずは様子を見るんだったな
今のうちに外に出ておくか?
ここが安全なのかもわからんし」
『様子はここから見ましょう
多分どこに居ても安全ではないでしょう』
「まぁ、そうか生還率0だしな
だが灯りもなく真っ暗でここから見えるのか?」
『それはルビーさんが、色々と準備をして来たと思いますので大丈夫でしょう』
「うむ、あたしに抜かりはないぞよ」
まだ少し眠そうな声でルビーが言った。
「大分薄暗くなってきたな」
『ルビーさんそろそろお願いしますね』
「ほぃ来た」
ルビーがくるくるっと回転し、両手を左右に広げ膝を少し曲げてキメのポーズを決めると、街の消えた街灯に次々と灯りが灯った。
誰も居ないこの街が、まるで栄えた街の様に見える。
「すげーな、これが小細工魔法って奴か?
魔法使うのにくるくる回るのも初めて見たぜ」
『ルビーさんが回ったのは魔法とは全然関係ないんですよ
ただカッコ付けてみただけで』
「なんだ、そうなのか」
「こらッ!
せっかく小細工魔法士のプロモーションしてたのに台無しにするなッ!」