トリックス☆スターズ
『ラピスさん、何が言いたいのですか?ハッキリ言って下さい』

「おまえをこんな目に合わせてしまって言うのも何なのだが…
 オレはそれなりの責任を取ろうと思っている
 やはり苦労もあるだろうし」

『つまり哀れみで言っているのですね』

「いや違う、そういう事じゃなくてだな…オレは…
 ずっとおまえの側に居て守ってあげたいと思っているんだ」

『それは伴侶として行動したいと言う意味でしょうか?』

「あ…あぁ」

『そうですか、言いたい事はわかりました』

「やっぱり無理か…」

『なぜすぐ諦めるんです
 そんな事では守れないですよ?』

「あいや、それを決めるのはおまえかと思ってだな」

『あなたが決めて下さい
 わたしはそれに従おうと思います』

「………マジかよ」

ルビーは頬杖をついたまま、静かにわたしとラピスを変わりばんこに見ている。

「そう言えばまだお前の名を聞いてなかったな」

『ふふっ、聞かれませんでしたからね
 クリーダ・ヴァナディンです」

「ク、、クリーダ、これからはオレと共に生きろ」

『…はい』

真っ赤な顔をしたわたしとラピスを見て、ルビーは目を閉じるとやれやれと言う仕草をした。

そしてここでやっとラピスはある事に気が付いた。

「あぁ!?
 クリーダ…おまえ…手が生えてないか?」

その後、わたしとラピスは行動を常に共にする事となった。

そのお話はまた今度。
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