トリックス☆スターズ
『うーん、我ながらいい出来だんにゃん』

「すごいッ!小細工魔法はこんな事も出来るんですね!」

『あたしがいれば服には困る事はないんにゃん』

どうやらクリーダは氷女の衣装が気に入ったみたいだ。
あたし達がばっちりコスを決めた頃、逃げた子供達が大人を連れてやって来た。

「あ…あんた達は何者だ?」

一定距離以上は近寄ってこない所を見るとかなり怪しんでいるな、まぁ辺境の村じゃよそ者なんてそんな扱いだろうけど。

『あたし達は魔戦士組合から派遣された娘ネコと』

目でクリーダに続きを言えと訴える。

「氷女です」

クリーダったら迷う事なく氷女って自己紹介しちゃったよ、しかも少しも恥ずかしがるどころか微笑んじゃってるよ。

「えっと…それは遠いところご苦労様です
 この村の村長はこの先の大きな家に住んでいますだ」

あれ?村人達には派手過ぎたのか反応がイマイチ?

あたし達が村長の家に向かっていると、さっきの子供達もゾロゾロと後ろに付いてくる。
しっぽをつかもうとした子には、そのしっぽでビンタをお見舞いしてやろう。
何事も最初が肝心なのだ、特に子供達にはね。

ドラド村に到着したあたしとクリーダは、村長に会いへと向かった。
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