トリックス☆スターズ
体に力が入らないあたし達はそのまま地面に向かって崩れ落ちてゆく。
…と思ったら、クリーダは姿勢を崩すどころかしっかりとあたしを支えたんだよ。
『にゃんれー(何でーッ!?)』
まさか!クリーダは麻酔にかかっていなかったのかーッ!?
「はぁ…、あなたを見ていてわたしはとてもとてもたまらなくて…」
クリーダはあたしを抱き上げると、顔を近づけてのぼせた様な目でそう言ったのさ。
なんと言う事か!あたしが取り乱してるのを見て、ひたすらハァハァしてたって言うのかーッ!
これ程あっけにとられたのは生まれて初めてだ。
そして、今の軍の様子はと言えば。
必死に目を光らせている目の前のルクトイと、様子がおかしい事に気が付いた兵士達が遠くで右往左往している。
驚く事に、他のルクトイも周囲を囲むようにしてたんだけど、やっぱり目を光らせてるだけで何も起こらないんだよ。
「では、はじめますよー!」
クリーダがそう言った直後、あの雷の様な音が全ての方向から聞こえ、全てのルクトイが爆発してしまった。
その光景にあたしは何が起こったのかすら分からず、ただ目が点の様になっていたよ。
「お粗末な最高機密さんですね」
えーーーーッ!?
ルクトイって軍の兵器で、しかも最高機密のはずだったよね!?
それが完全に無力化されるわ、いとも簡単にやられちゃうわって…科学魔導士ってそんなに強かったのか!!
ともかく、クリーダが1つの軍の戦闘力を完全に奪った事だけは確かだ。
そして、クリーダはあたしを抱きかかえたまま、サルファー将軍に向かって歩き出した。
周りの熱風から守る為に周囲に雪を降らせてくれている、その様はまるっきり氷女そのものだ。全く終始美しい人だよ。
かすかに風に乗って香るクリーダの香りが心地良い、やっぱりいい匂いだ。
サルファー将軍も兵士達も、余りの出来事を目の当たりにして動く事すら出来ず呆然と立ち尽くしていた。
「サルファー将軍、こんな欠陥品は最高機密にはなりませんよね」
「あ…あぁ」
そう答えたサルファーは、口を閉め忘れている様だった。開いた口が塞がらないと言うのはこう言う事なのかな。
…と思ったら、クリーダは姿勢を崩すどころかしっかりとあたしを支えたんだよ。
『にゃんれー(何でーッ!?)』
まさか!クリーダは麻酔にかかっていなかったのかーッ!?
「はぁ…、あなたを見ていてわたしはとてもとてもたまらなくて…」
クリーダはあたしを抱き上げると、顔を近づけてのぼせた様な目でそう言ったのさ。
なんと言う事か!あたしが取り乱してるのを見て、ひたすらハァハァしてたって言うのかーッ!
これ程あっけにとられたのは生まれて初めてだ。
そして、今の軍の様子はと言えば。
必死に目を光らせている目の前のルクトイと、様子がおかしい事に気が付いた兵士達が遠くで右往左往している。
驚く事に、他のルクトイも周囲を囲むようにしてたんだけど、やっぱり目を光らせてるだけで何も起こらないんだよ。
「では、はじめますよー!」
クリーダがそう言った直後、あの雷の様な音が全ての方向から聞こえ、全てのルクトイが爆発してしまった。
その光景にあたしは何が起こったのかすら分からず、ただ目が点の様になっていたよ。
「お粗末な最高機密さんですね」
えーーーーッ!?
ルクトイって軍の兵器で、しかも最高機密のはずだったよね!?
それが完全に無力化されるわ、いとも簡単にやられちゃうわって…科学魔導士ってそんなに強かったのか!!
ともかく、クリーダが1つの軍の戦闘力を完全に奪った事だけは確かだ。
そして、クリーダはあたしを抱きかかえたまま、サルファー将軍に向かって歩き出した。
周りの熱風から守る為に周囲に雪を降らせてくれている、その様はまるっきり氷女そのものだ。全く終始美しい人だよ。
かすかに風に乗って香るクリーダの香りが心地良い、やっぱりいい匂いだ。
サルファー将軍も兵士達も、余りの出来事を目の当たりにして動く事すら出来ず呆然と立ち尽くしていた。
「サルファー将軍、こんな欠陥品は最高機密にはなりませんよね」
「あ…あぁ」
そう答えたサルファーは、口を閉め忘れている様だった。開いた口が塞がらないと言うのはこう言う事なのかな。