@名もなき冒険者
パーティー、そっか別に一人で戦わなくてもいいんだよな


「まだ道理がわからないから、足手まといになるかも…」

リュート『それなら大丈夫、俺もまだまだだから一緒に成長してけるさ!
 万が一の時は俺が命に代えてでも守ってやるよ』


わたしはリュートとパーティーを組む事にした。


命に代えてでもか、冗談だろうけどちょっといい言葉だな。

じゃぁ、早速だけどちょっとパーティーの練習してみようか?


わたし達二人はロンフォールの森で練習をする事にした。


華奢に見えるリュートだったが、体はとてもしなやかでバネがある。

巨大な斧を振るうが、全身を無駄なく使い円を描くモーションは美しかった。

あっと言う間に、たくさんのうさぎや鉱石が手に入った。

リュートが敵を見付け戦う、わたしは便乗して叩きそしてたまに回復魔法を唱える。

魔力がなくなるとわたしだけが休憩、リュートは休みなく戦い続ける。

こんな簡単な繰り返しで、ちょっとしたお店を開ける程のアイテムが手に入った。

それと戦闘による経験がすごい付くようだ、見る間にリュートもわたしも強くなって行くのがわかる。


たまにパーンとはじける感覚がする時がある、


あ、そうか!そうだったんだ!


と言うような感覚、壁を乗り越えた爽快感。

あの白い鎧の男がくれたこの杖も段々とうまく扱える様になって来た、威力も増している様に思える。
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