@名もなき冒険者
そうしてるうちに杖についた神獣の魂の光はすっかり下っぱオークに吸収された。


『おまえだぢ!これがらおもじろいものが見られるぞ!冒険者ならなおざら、興味があろうが!?
いいが!今日見たごとは帰っだらほがの人間どもにつだえるのだ!
あだらしいオークの王がだんじょうずるとな!』


証人にする気か、殺さない理由はそんなとこだろうか?


下っぱオークは目を開きゆっくりと立ち上がった。


召喚オーク『きがづいだが!?』

下っぱオーク『契約者よ、これはどうしたことだ?』

召喚オーク『ぐぶっ!ぐぶっ!
どうだ?ごのヴァナディールに生身の足で立っだがんぞうは!?
神獣タイタンよ!』


リュート『なんだって?あのオークがタイタンなのか?』

魂の入れ代わり、もちろん目の当たりにしたのも初めてだった。

タイタン『オークがごとき下種な入れ物、居心地などよいはずかない。』

召喚オーク『ぐぶぶ!すぐに慣れる!
さで、タイタンよ!おまえにはごれがら我々の王にあっでおでと共にだたがっでもらう!』

タイタン『ほぉ?王を倒しお前が新たな王になろうと言うのだな?
なる程、オークごときでも冗談は言えるのだな』

召喚オーク『冗談などではない!
実体を持ったおまえは今までよりずっどぢからがあがっでいる!
タイタンよ!おでと共にごい!』

タイタン『このようなむさ苦しい入れ物に我を納めておいて、お前とまだ契約が続いてるとでも思ったか!!愚か者が!』


雲行きが怪しくなった。
< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop