@名もなき冒険者
リュート『…』

「…」


わたしたちは暫く茫然とした後、また被り物を被ると、またモコモコしながらサンドリアへと戻った。


リュート『…なんかさ』

「うん?」

リュート『夢でも見てたみたいだ』

「うん」

リュート『あのオーク、ギグデッグとか言ったっけ。
アイツを見てて思ったんだけど、獣人も努力してるんだな。
やり方は賛成出来ないけど。
俺も頑張らないととか思っちゃった…アイツは敵だってのに。』


「そうだね、たまたま彼はオークに生まれただけで、生き物として頑張って生きようとしてる。
見習うべき点もあるかも。」


わたしたちはゲルスバでの出来事をガードに報告した。

驚愕の表情を浮かべるガードは、いそいそと城に走っていった。

その夜、緊急会議を開き対策本部が作られたらしい。


この後、ヴァナディールは激動の時代へと移り変わっていく。

そのお話はまたこんど。

名もなき冒険者 -終-
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