Dangerous city
「あヒャはハはハハはハはハはハははは!!」

頭のネジが完全にイカレてるのではないか。

そんな壊れた笑い声を上げながら、警察官の錯乱者は次々と発砲する!

「くっ!」

慌てて身を伏せる俺と八戸。

弾丸は建物の壁に、柱に、床に着弾する。

「今は動かない方がいい…」

八戸はこんな時でも冷静だった。

「日本の警察官の使用する拳銃は…ニューナンブ…装弾数は6発…あの分だと無駄撃ちして弾切れになる…その隙にここを出る…」

彼女の言葉に俺は頷く。

そして八戸の予想通り。

「アう?」

手にした拳銃から弾丸が発射されなくなり、錯乱者は困惑する。

その隙に。

「今だ!」

俺達は建物の裏口から外へと走り出した!

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