HEARTY DAYS
「一人で勉強したって、面白いことないじゃない。先生の小話も聞けないし、ふざけて面白いことする生徒もいないし」


「なるほど」と相槌を打つ。


「でも、それももう無理。私、学校には行けないんだから」

「アサさんならきっと、すぐに学校に通えるようになります」


ロボットは、そう堂々と言って退けた。

しかしそれ以外には何も聞かず、何も言わない。

彼はまだ、私が何をしでかして退学処分になったのか知らないはずなのに、何も言ってこない。


それが不思議だった。

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