HEARTY DAYS
「実は私ね、友達、殺したの」
こんな風に話を切り出したのは初めてのことだった。
こんな話し出しができるのも、今まで彼が何でも聞いてくれたから……だから、思い出話みたいに明かすことができるのだ。
「一年生がもうすぐ終わるっていう時に。
秋頃だったかな、友達がすごく悩んでて、相談にのってあげてたの。秋って言ってもまだ暑かったから、風通りのいい屋上で話してた。
その子はいじめられていて、すごく困ってた。だから死にたいって言ってたの」
こんな風に話を切り出したのは初めてのことだった。
こんな話し出しができるのも、今まで彼が何でも聞いてくれたから……だから、思い出話みたいに明かすことができるのだ。
「一年生がもうすぐ終わるっていう時に。
秋頃だったかな、友達がすごく悩んでて、相談にのってあげてたの。秋って言ってもまだ暑かったから、風通りのいい屋上で話してた。
その子はいじめられていて、すごく困ってた。だから死にたいって言ってたの」