HEARTY DAYS
「友達が飛び降りようとした時、私が背中を掴んでるところを見た生徒がいたの。
きっと、私が突き落としたって思ったのかもしれない。
警察の人は『証拠がないから』って言ってた。でも、先生は私に何も言ってくれなかったよ。だから、私は学校に行けなくなった」

「そうだったんですか……」


アサさんは何も悪くないのに、とヨルは呟いた。


私も、自分でもそう思っている。

けれど、それを止められなかったこと自体、悪いのかもしれない。

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