HEARTY DAYS
「あなたは不良製品なんかじゃない。バグができて、普通のロボットみたいに完全じゃなくなっただけ。少し欠点ができただけでしょ?」
「アサさん、私は──」
「あの」
ヨルの声を振り切って、私は女性型に向かった。
「お金は返さなくていいから、廃棄しないで。それで、このロボットを譲って」
「アサ、何を言ってるんだ!」
両親は酷く困惑していた。それでも私は気にしない。
今、無理をしてでも彼を取り返さなかったら、彼との日々が無駄になってしまう。
また、あの日のようになってしまう。
今度こそ立ち直れない。
「アサさん、私は──」
「あの」
ヨルの声を振り切って、私は女性型に向かった。
「お金は返さなくていいから、廃棄しないで。それで、このロボットを譲って」
「アサ、何を言ってるんだ!」
両親は酷く困惑していた。それでも私は気にしない。
今、無理をしてでも彼を取り返さなかったら、彼との日々が無駄になってしまう。
また、あの日のようになってしまう。
今度こそ立ち直れない。