HEARTY DAYS
何か言いいたかったのだけれど、上手く言い表せなくてまた口を閉じた。


そんな私にヨルは笑って、


「悩みですか? そんなこと、私に話していたら遅刻しますよ。クラスの友達に聞いてもらったらどうです?」


と、頃合いを見計らったようなことを言う。




……そっか……そうだ。



私はもう、何も心配する必要はないんだ。


快く迎えてくれるか分からないけれど、今までの私はあのベランダの花同様、新しいプランターに引っ越すのだ。

その陰には両親とヨルがいて、
そしてこれからも……。
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