Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
Ⅰ章
食事
女は、楽器だ。
押すと、撫でると良い音で鳴る。
優しく弾くと、甘くとろけるような囁きが。
「あ……ああ……ん」
激しく弾くと、快楽に溺れた絶叫が。
「あっ、あっ、あああああ!」
僕の指先に反応し。
薄暗い部屋に響き渡る音楽は、僕の下半身と食欲を刺激する。
だから。
僕は、本能に従い、女を抱き寄せるんだ。
もちろん。
僕自身も深い、快感の海に飲み込まれながら。
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