Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
「……にを言っているんだ!
凛花は、お前の生徒じゃなかったのか……!?
しかも、お前のことを慕っている……!」
「吸血鬼の魅了の魔法に犯されて、イカれた、ただの女だよ。
あんたも、今までそうやって食事を摂ってきたんじゃないのか?」
……違う、とは言い切れなかった。
しかし、しかし、しかし!
そう、とは絶対に言いたくなかった。
「お前がそんな風に考えるのなら、僕は、絶対、凛花を渡さない!」
「もとより、あんたにやるつもりの獲物だった。
俺に異存はない」
「……お前は、もっと教師らしい……
たとえ、吸血鬼だとしても、人間よりな奴だと思っていた」
松嶋が、吸血鬼ではないか、という予感は前からしてはいた。
僕の体重は、同じ体型の人間に比べて、五キロや十キロ軽いわけではない。
松嶋は、朝礼で倒れた僕を抱えて、明らかな違いを騒ぎ立てる事は無かった。
そして、赤髪の男と対決した時、僕の爪を見てたのに。
あの時、赤髪が急に退散したのだって、きっと、人間の気配に逃げたのではない。
二人の吸血鬼と同時に戦いたくなかったからかもしれなかった。
凛花は、お前の生徒じゃなかったのか……!?
しかも、お前のことを慕っている……!」
「吸血鬼の魅了の魔法に犯されて、イカれた、ただの女だよ。
あんたも、今までそうやって食事を摂ってきたんじゃないのか?」
……違う、とは言い切れなかった。
しかし、しかし、しかし!
そう、とは絶対に言いたくなかった。
「お前がそんな風に考えるのなら、僕は、絶対、凛花を渡さない!」
「もとより、あんたにやるつもりの獲物だった。
俺に異存はない」
「……お前は、もっと教師らしい……
たとえ、吸血鬼だとしても、人間よりな奴だと思っていた」
松嶋が、吸血鬼ではないか、という予感は前からしてはいた。
僕の体重は、同じ体型の人間に比べて、五キロや十キロ軽いわけではない。
松嶋は、朝礼で倒れた僕を抱えて、明らかな違いを騒ぎ立てる事は無かった。
そして、赤髪の男と対決した時、僕の爪を見てたのに。
あの時、赤髪が急に退散したのだって、きっと、人間の気配に逃げたのではない。
二人の吸血鬼と同時に戦いたくなかったからかもしれなかった。