Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
甘い、糧が。
残月の命が。
渇いた身体に、滲み通る。
もっと。
もっと。
もっと……血を。
欲望を押さえ切れないまま。
欲しいだけ、飲み続け………
青ざめた顔の残月が、片膝をついてやっと、我にかえった。
……しま……っ……!
飲みすぎだ。
慌てて、牙をはずそうとする僕を残月はそっと、制した。
「私は大丈夫だ。
あなたは、飲めるだけ飲んでいい。
これから、私は出掛ける。
帰って来るつもりでは、いるが……きっと遅くなるから」
残月は、小さく歯噛みした。
「化け物達の後始末をつけに、行かなければ……」
残月の命が。
渇いた身体に、滲み通る。
もっと。
もっと。
もっと……血を。
欲望を押さえ切れないまま。
欲しいだけ、飲み続け………
青ざめた顔の残月が、片膝をついてやっと、我にかえった。
……しま……っ……!
飲みすぎだ。
慌てて、牙をはずそうとする僕を残月はそっと、制した。
「私は大丈夫だ。
あなたは、飲めるだけ飲んでいい。
これから、私は出掛ける。
帰って来るつもりでは、いるが……きっと遅くなるから」
残月は、小さく歯噛みした。
「化け物達の後始末をつけに、行かなければ……」