Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
残月が出て行って、間もなく。
かすかな喘ぎに振り返れば、隣の部屋で、凛花が目覚めるところだった。
僕は、反射的に人になる事を願い……髪と爪が滑らかに戻る事にほっとする。
僕が完全に人に戻った頃。
凛花の意識も回復したようだ。
僕の姿を見つけて、鈴木先生……?
と首を傾げ……。
次の瞬間。
小さな悲鳴をあげた。
「凛花、どうし……!」
「いや! 来ないで!」
………!
飛んで来たクッションが、僕の顔に当たって、思わずのけぞった。
悲鳴に驚いて、ベッドから飛び降り、凛花の元へ駆けて行こうとする僕に、彼女が投げた奴が命中したのだ。
「見ないで!
来ないで!
服が破れて……!
なんで、私、裸……!」
「そ、そうか」
凛花の悲鳴の原因が、そこにあった事が判って力が抜けた。
かすかな喘ぎに振り返れば、隣の部屋で、凛花が目覚めるところだった。
僕は、反射的に人になる事を願い……髪と爪が滑らかに戻る事にほっとする。
僕が完全に人に戻った頃。
凛花の意識も回復したようだ。
僕の姿を見つけて、鈴木先生……?
と首を傾げ……。
次の瞬間。
小さな悲鳴をあげた。
「凛花、どうし……!」
「いや! 来ないで!」
………!
飛んで来たクッションが、僕の顔に当たって、思わずのけぞった。
悲鳴に驚いて、ベッドから飛び降り、凛花の元へ駆けて行こうとする僕に、彼女が投げた奴が命中したのだ。
「見ないで!
来ないで!
服が破れて……!
なんで、私、裸……!」
「そ、そうか」
凛花の悲鳴の原因が、そこにあった事が判って力が抜けた。