Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
「……それは、ないさ」

 僕は、微笑んで言った。

「この部屋に、他人が入る事はない。……それこそ「絵」の彼女が見つかるまで、ここに誰も入れる気はないから」

 僕の答えに満足したのか、しないのか。

 千里は少しさざなみを立てると、そのまま黙って僕を見送った。




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