Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
 私は、もともと。

 この野いちごで『祠』として執筆させていただく前から、文章を綴っていました。

 しかし、それは、絵本や童話の香りのする短編ばかりで。

 訊けば評価はそこそこ良いのですが、自分で読んでいて、あまり面白くないのです。

 面白くも無いものを、どうして書いているのか。

 疑問に思い始めたら……行き詰ってしまいました。

 それでも。

 ごく僅かですが、私の短編を待っていてくれる方もこの世に存在し……それはとても嬉しい事なのですが……ますます『書けなく』なって行きました。

 更に。

 本当に莫迦な話で、申し訳無いのですが。

 あくまでも私の主観で、ですが。

 自分の書く文章より巧くない、と感じていた方々に次々とランキングを抜かれていきました。

 それは、私の書く分野とは違っていましたが、とても、ショックを受けた時期でもありました。



 それで、どうしても。



 自分が本当は何が書きたかったのか。

 そして。

 自分に実力とやらがもし、あるのならば。

 それが、どれぐらいなのか、計ってみたくなったのです。
 
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