Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
「……臨床心理学……士……?」

 ポニーテールは、怪訝な顔をして、僕の人間としての肩書きを読み上げた。

「そう。
 これでも、文部科学省からの依頼を受けた人権擁護を謳うNPO団体の一員なんだ。
 青少年や一般の悩み相談受けたり、イジメ問題なんかを解決するのが、お仕事」

 偽名だったり、経歴は詐称していた。

 けれど、ちゃんと勉強して資格をとったので『臨床心理学士』っていうのは嘘ではない。

 もっとも、僕が所属している団体のボスは、女性で。

 少しばかり魅了にかかってたりは、するが。

「他の悩み事相談室みたいに、電話でも対応する。
 だけど今は、電話よりメールの方が、話やすい人が多いだろうと『angel・house』っていうサイトをたちあげたんだ」
 
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