Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
「……自分で触っても、感じるんだよ」

「………!」

「触ってごらん」

「い……や」

「大丈夫。怖くないよ」

 未知の感覚に、躊躇する少女の手を、僕はそこに導いた。

「あっ……んっ……気持ち……いい…」

「そう……いい子だね……初めてにしては上手だよ。
 触っていると……他に何にも考えられなくなるからね」

「あっ、は…う……ん」

「もっと触ると、一人でだってイけるよ? こんな風に疲れれば、眠る事も出来る」

「本…当……?」

「うん。本当。
上手に触れるようになったら、保健室においで。
 ごほうびに、もっと気持ちの良いこと教えてあげる」

「あ……いく……いく、保健室……に…必ず……!」

 絡みつくように抱きついて来た少女を、僕はもう一度抱きしめた。

「ああ……待っているよ」




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