Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
もちろん、超鈍感男の松嶋はそんな事、ちっとも気にしていないようだった。
ヤツは、僕のため息も凛花の視線も気がつかない。
眉間に深々としわを寄せて、僕を睨んだだけだった。
「何だ。あんた。ウチの生徒と知り合いだったのか?」
「昨日、篠田さん自身の依頼で、カウンセリングをしたんだ」
……他にも、色々したような気もするけれど。
そんな、心の声を見透かそうとするように、松嶋はさらに、ぎゅうと眉根を寄せた。
しかし。
鈍感男にバレるような表情は、あいにく僕は持ち合わせていない。
ただ、ヤツは僕自身が気に入らないようだった。
不機嫌な顔のまま僕に張り付いた篠田を引き剥がし、大槻をフツーに追い出しながら「授業だ! 帰れ!」と騒ぐと、今度はようやく保健室の外へ出て行った。
ヤツは、僕のため息も凛花の視線も気がつかない。
眉間に深々としわを寄せて、僕を睨んだだけだった。
「何だ。あんた。ウチの生徒と知り合いだったのか?」
「昨日、篠田さん自身の依頼で、カウンセリングをしたんだ」
……他にも、色々したような気もするけれど。
そんな、心の声を見透かそうとするように、松嶋はさらに、ぎゅうと眉根を寄せた。
しかし。
鈍感男にバレるような表情は、あいにく僕は持ち合わせていない。
ただ、ヤツは僕自身が気に入らないようだった。
不機嫌な顔のまま僕に張り付いた篠田を引き剥がし、大槻をフツーに追い出しながら「授業だ! 帰れ!」と騒ぐと、今度はようやく保健室の外へ出て行った。