Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
 校長の花壇拡張計画は、まだまだ進行中らしい。

 場所は確保しても、何も植わって無い花壇が結構あった。

 どうやら、庭の手入れは、万年人手不足のようだった。

 年齢を重ねた女性ほど、強い者はいない。

 ふと気がつくと、僕は、スコップ片手に、花壇の隅に座り込んでいた。

 校長の息子とやらの自慢話なんぞを、聞きながら。







………一体僕は、何をやっているんだか。







< 84 / 298 >

この作品をシェア

pagetop