夢の跡
卓海が僕の文面を見て笑っている間に、隙をついた。

素早く身を乗り出して、卓海のそれを見る。


「おいっ、見んなって!」


彼は慌てて僕を押し戻した。

でももう遅い。

しっかりこの目で見た。




『どんな人と結婚したいか』



『普通な人』





……ぷッ。

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