夢の跡
カーテンをきちんと閉め直してソファーに座った。



父が帰ってくると、母がテーブルに食事を並べ始める。


「二階のカーテンも閉めてきてくれる?」

「へいへい」


だるさを声と表情いっぱいに表して、僕は階段を上がっていく。

それから自分の部屋のブラインドをきっちり締めた。


部屋を出ようとした時、ベッドのまくら元にあるケータイが目にとまる。
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