夢の跡

1:目前に……






ふと目を覚ます。


もうろうとした意識の隅でケータイが鳴っていた。


いつものアラームだ。


だるい体を起こしてケータイを掴む。


何気なく開くと、
『新着メール』
の文字。


僕は小首を傾げてそれを開けてみて、
しかしため息をついた。


またしても同級会の誘いである。


返信もせずに閉じて、僕は部屋を出た。



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