夢の跡
ふと、卓海が空を見上げた。
「そろそろ帰りな、もう暗いよ」
「せっかく会えたのに──」
「続きはまた今度に」
「うん。……なあ、本当に次は来るよな? 同級会」
「来るよ。あんたも来るんだろ?」
「来るよ。約束だからな、卓海!」
「いいよ。その時、また会おう。聞きたいこともいつぱいあるし。だから──」
突然、卓海が僕の手を握った。
「もう1人で泣いたりするなよ」
「そろそろ帰りな、もう暗いよ」
「せっかく会えたのに──」
「続きはまた今度に」
「うん。……なあ、本当に次は来るよな? 同級会」
「来るよ。あんたも来るんだろ?」
「来るよ。約束だからな、卓海!」
「いいよ。その時、また会おう。聞きたいこともいつぱいあるし。だから──」
突然、卓海が僕の手を握った。
「もう1人で泣いたりするなよ」