夢の跡
僕はベランダに出た。


早朝だというのに、空は青く澄んで見える。




僕らはこの空の下で、

一緒に過ごしたんだ……。




「卓海……」



歯を食い縛った。


陽の光を含んだ涙が零れ落ちる。




──卓海




君と話がしたいよ……




もう一度……


< 67 / 76 >

この作品をシェア

pagetop