夢の跡
フロントガラスから真っ直ぐに続いている高速道路の先を、何も言わずに眺めた。




道の先には、

道しかない。


それでも僕らは、いつだってその道の向こうを目指している。


手に入れたいものは、その長い道の向こうでしか手に入らないと思っていた。


逢いたい人には、その長い長い道の向こうでしか逢えないと思っていた。



でも僕と卓海は、



いつでも会える。



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