夢の跡
「日足、まだしばらくかかるぞ。式中に寝ないように今のうち寝たらどうだ?」


父の提案を受けて、僕は少し眠ることにした。







そっと目を閉じる。




僕は「もう二度と卓海に会えない」と思っていた。


だけど、卓海はいつも傍にいたんだ。



そう、



夢の中で──……









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