夢の跡




ふと気が付くと、そこは影も音もない、真っ白な光の中だった。


手の甲を掴まれて、僕は顔を上げた。



「また会ったね、卓海」


卓海は照れ臭そうに笑って、
中学時代のように僕を小突いた。










< 73 / 76 >

この作品をシェア

pagetop