冷たい月
『寝坊助、出掛けるぞ』
璃空の頭をポンと叩いた
『ご飯は?』
『出先で食べよ』
『もう少しだけ…』
そう言って毛布を頭まで掛ける璃空
『ダメだ。起きろ』
『えー、わかった』
仕方なく起きて着替え始めた
『どこ行くの?』
『そんなの車で話すから、早くしろ』
着替え終えた璃空に
ミネラルウォーターのボトルを持たせて
部屋を出た
車で近くのショッピングモールに到着
『歩いて来れるじゃん』
と璃空は呆れ返っていた
車で来た理由はちゃんとあった